・奨学金滞納者は増えている！

奨学金制度は、経済的に恵まれない学生が進学して学業を成就するための頼みの綱。

この奨学金を利用して学校を卒業した方は多いと思いますよね。

でも、奨学金も借金ですから返済しないといけませんが、最近、返済を滞納している方が増えてます。

滞納の理由は、経済不況や卒業しても就職先がなかったり、倒産やリストラなど様々理由があります。



・奨学金滞納増加で日本育英会は？


奨学金滞納額が増加は、返済金を原資に次世代の貸し付けを行っている奨学金制度の
根幹を揺るがすことにもまりますから、

債権回収を徹底させるため、日本育英会から日本学生支援機構に奨学金が受け継がれました。

当然、延滞者に対して通常の金融債権同様の厳しい督促がとられるようになりました。

でも、延滞初日から督促電話がかかってくることはありません。

・・・が、奨学金の滞納を甘く見てはいけません。


・悪質滞納者はブラックリスト入り！

3ヶ月以上の延滞が続いた場合に個人信用情報に登録されてしまいます。
いわゆる「ブラックリストに載る」ことになるのです。

一度ブラックリスト入りしてしまえば、その後あわてて返済しても後の祭り。
奨学金を延滞したという情報は、完済したあと最低5年間は消えません。

その先も延滞を続ければ、その債権は債権回収代行会社に債権譲渡されますから、
強力な督促が待っていることになります。

ここまでくれば、最終的には裁判所に支払いの申し立てを立てられ強制執行（差し押え）
が行われます。

給料の差し押さえですめばいいのですが、勤務先にも滞納していることが知られることにも。

また、住宅ローンなど新たなローンを組むこともできなくなります。



・奨学金には時効がないのか？

ここで気になるのが、滞納にかかる時効がないのかどうか。
一般債権の場合は、時効がありますよね。

奨学金も一般債権なので時効があります。

時効期間は原則10年。
実際に返済期日から10年以上経過しているのなら時効となります。

・・が、奨学金の延滞は債務名義を取られますので、10年で時効が完成するケースは稀なようです。

でも、時効は債務者側の主張で完成します。

日本学生支援機構から「時効になりました」なんて連絡がくるはずはありません。

気になる方は、弁護士など法律のプロに相談することをお勧めします。